2017-05-08

天下の奇祭!飛騨古川が世界に誇る「古川祭り」

昨年初めて古川祭りを生で見て、
こんなお祭りって、なかなか見れるものじゃないなって
感動したのを覚えています。

何がすごいって、
暗くなってから行われる「起こし太鼓」

その勇壮で荘厳な様は
まるで昔にタイムスリップしてしまったかのよう。

脈々と受け継がれてきたロマンみたいなものも感じます。

古川祭りとは!

古川祭りは400年以上続く伝統的な神事。

気多若宮神社の例祭で日本三大裸祭りの一つに数えられます。

“祭は神社本殿での神事、および古式ゆかしい「御神輿行列」が中心と
なって、“動”の「起し(おこし)太鼓(だいこ)」と“静”の「屋台行列」が二大
祭事として加わり、3つの行事により4月19日、20日と2日間に渡って
盛大な時代絵巻が繰り広げられる。”
「-祭屋台 起し太鼓の里 飛騨古川 まつり会館ホームページ」

天下の奇祭と言われる所以は、19日の夜に行われる「起し太鼓」

これ、本当にすごい!

辺りが暗くなり始めると「打ち出し」という
翌日の本楽祭の開始を告げる太鼓が鳴らされます。
打ち出しの前には、付け太鼓を立て、男衆が一人ずつ
先端の棒の上で足や手を広げ技を披露します。

これ、とてもかっこいいんです!

必見です。

雰囲気が最高潮に達したところで、場所取り合戦がはじまります。

起こし太鼓主事の総司がやぐら上に登り、起こし太鼓が始まります。
やぐらの上の総司がゆっくり

「どーん!!」

と太鼓を鳴らすのですが、
これが痺れる!

太鼓を叩くこのバチ、河原で木を探して、自分たちで毎年作るそう。
昔から変わらない祭りのスタイル。
歴史を感じずにいられません。

起し太鼓の大太鼓に、町内各君の付け太鼓が突進します。
付け太鼓の突進を阻止しようとするのが、大太鼓の護衛。

両者の激しいぶつかり合いが深夜まで繰り広げられます。

古川には「古川ヤンチャ」という言葉あるけど、
ヤンチャでないと、これは出来ない!!

4月の寒空の中、一升瓶を飲み、体に酒を吹きかけ、声を枯らし
真っ白なさらしを巻いた男衆が古川の町中で競り合います。

古川まつり、屋台の魅力

古川まつりでは、絢爛豪華な屋台を見ることができます。
19日のパワフルでやんちゃな夜から一変、翌日は朝から屋台行列。

屋台は9基あり、最も古い白虎台では子供歌舞伎を見ることができます。

演目は「橋弁慶」
これを子供が演じるというのです。

可愛いすぎる。

そして青龍台と麒麟台にはからくりが設置されています。
こちらも、花吹雪が巻かれたり、面白いですよ。

そして、夜祭りに向けて、暗くなってきた頃に屋台の曳き揃えがあります。

が!!!

今年は天候不良のため、中止。。。

これ、とっても綺麗なんですよ。
屋台のちょうちんに明かりが灯って、暗くなりかけの街と屋台の雰囲気が
すごく幻想的。

見られなくて本当に残念。。

でも青龍台のちょうちんに明かりが灯ったのは見ることが出来ました。

古川の子供達が恐れる。ダイナミックな獅子舞

そう、息子への最大の試練です。

獅子舞。

昨年初めて見てから、恐怖におののいていたので、
1日目から獅子に警戒しっぱなし。

獅子舞のお囃子が聞こえると、逃げる始末。

獅子が8体ならんで、舞うのを息子を連れて見に行きました。
私が見たことのある獅子はお囃子のみで喋ることはないのですが、
この宮本の獅子は
「そーりゃ!」という掛け声えとともにダイナミックに舞います。

これが8体並ぶと圧巻。

もちろん息子は号泣でした。

地元の人と触れ合えるお祭り

「君の名は」で一躍有名になった飛騨古川。
そういえばkongcongの事務所にも一度、「聖地巡礼」で古川を訪れた若者が
訪ねてきてくれたことがあったな。

この古川祭りでは、起し太鼓を見るときに、起し太鼓の通り道沿いにある
家の2階から勇壮な起し太鼓を間近に見ることできます。

飛騨では「呼び引き」と言って、祭りの夜に親戚や友人を招いて
ご馳走する風習があります。
祭りでは男衆がどうしても目立ってしまいますが、
女衆は神様の通り道に塩をまいたり、呼び引きのご馳走を
用意したり、お菓子を配ったりと、
この祭りになくてはならない仕事をしているのです。

この呼び引きで知らない人でも快くもてなすお家もあり、
起し太鼓の道沿いのお宅では、
「2階から起し太鼓を見せてください!」
と観光客の方も一緒に起し太鼓を見たりすることもあるようです。

私自身も旅行先での出会いってとても嬉しかったり
また行きたい場所になるきっかけだったりします。

地元の人と触れ合えるお祭りって素敵ですよね。

400年続く飛騨古川が誇る「古川まつり」
それは、歴史を直に感じることができる
熱くて、あたたかいお祭りなのです。

こぼれ話

古川まつり2日目の20日、古川の別の場所でもお祭りが行われていました。
この時期、飛騨では様々な場所でお祭りが行われています。
どのお祭りも、舞姫がいたり、獅子舞と対決するおかめがいたり
歴史を感じます。

私の実家にはこういったお祭りがないので、
日本の伝統が息づくこの地でお祭りに参加できることが
幸せだなと感じます。

3歳の息子は、出店でスマートボールを堪能。

このスマートボール3歳にはちょうどいい遊び道具だったようで
3回もやらされました。

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